はれ
今日は雨の予報だったんだけど…これから降るのかしらん。
だいぶ前にはてブ経由で読んだニュース。
読んだだけでブクマはしてなかったので、急に思い出して「無職 芥川」「ブサイク 芥川」でググッてみたけど出てこない。そのうちふと私小説、というキーワードを思い出して「私小説 芥川」でググッたらあっさり出てきました。どうもこのたびはとんだご無礼を…
受賞作の「苦役列車」は当然人気で借りられなかったので、とりあえずと「どうで死ぬ身の一踊り」を読んでみました。
これがね〜おもしろい。純文学というより私小説、私小説というより日記、むしろブログ記事を読んでる楽しさです。たとえば「俺のろくでもない半生を淡々と書いてく」みたいなスレのまとめブログとか、そういう。
インタビューでご本人もゆってますけれども、駄目な人の駄目な人生をみて安心する、ってことなのかな。確かに駄目なかんじなんだけど、そんな自分を客観視して淡々と書いてるからすごく読みやすいです。駄目な自分との付き合い方を知っているというか、もうあきらめているというか。こんな駄目でも息して生きてけてるわ、不思議と。てゆう開き直りと図々しさが力強くて小気味いい。
それをはたから眺めてニヤニヤしてる自分が最高に気持ち悪いですけどね。でも息して生きてけてるし、まあいいわ。
- 作者: 西村賢太
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/01
- メディア: 単行本
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タイトルがいいですね。作者が敬愛している藤澤清造さんのお言葉らしいですけれども。そもそもこの本の装丁だって藤澤清造さんの自筆や著作の切り張りだっつうし、かなりの偏愛っぷりがうかがえますね。