はれ

ぽかぽか


瀬尾まいこさんの「卵の緒」を読んでみました。
きっかけは、チュートリアル徳井さんが金髪にした理由を調べてたら映画のためだとわかって他にも「天国はまだ遠く」という映画に出ているらしいと知ってそのあらすじ読んでうひ〜と思って(わかりやすく言うと「ねーよwww」なんだけど、それじゃああんまりに失礼だから)まずは原作を読んでみよう、とその前にとりあえず作者の最初の作品から、ってかんじ。

卵の緒

卵の緒

まったくの他人の子を自分の子として愛しすぎてしまったので、すげーがんばって自分の子にしちゃったエヘ。ってゆう、すごいファンタジー。うそ臭くてどうにもきもちのわるい話だと思った。けど、子供が無条件に愛されている図、というのは安心する光景ではあるかな。
なんというか、このお話がどうのこうのというより、こーゆー物語をうまく飲みこめない己の歪み具合に嫌気がさした。どちらかというとフィクションは希望の物語であるべき、というスタンスだったはずなんだけど、ことが結婚・出産となると訳が違うらしい。歪んでるなぁ
うまい料理をちゃちゃっと作る女、ばりばり仕事ができる女、自分の意見をぶれずにはっきり言う女、てゆう記号が嫌いなんだと思う。それよりも恋愛におぼれて身を持ち崩したり、後先考えず浪費したり、他人の顔色ばかりうかがう登場人物をイライラしながら読んでる方が安心する。好き嫌いとかじゃなく、その方がすんなり飲み込める。
以前読んだ江國香織のエッセイのなかに家族で餅を焼くエピソードがでてきて、そのど〜〜〜〜〜うでも良さにもイライラしたもんだ。あれはどっちかっていうと前者の意味でイラついていたような気がする。江國香織はBSで旅番組に出ていたのを偶然見たことがあって、その食事風景にがっかり通り越して嫌悪感がわいたなぁ。なに食べてても口がだらしなくて美味しくなさそうなんだもの。なんだ、けっきょく江國香織が嫌いなだけか。