よんだ

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)


ひどい話だ…けど荒唐無稽と一概に切り捨てられない何かがありますね。主人公二人とほぼ同世代なので感情移入しやすかったからかも。なんてゆうか、人生にはたぶん何度でも方向転換する機会があるにはあるけれども、そのときの転がり方次第でどんなとこにでもいけちゃうんだよ、という卑屈なような前向きなような、そんなメッセージを勝手に受け取りました。すぐ隣で今も何かが起こっている感覚。現実とも思えないけど妙にリアルなこの感じを醸し出してるのは、ときにざっくりときにねっちり淡々とすすむ、三人称の状況描写によるところが大きいのでは。なんか読んでる途中で宮部みゆきの「理由」を思い出しました。あれも長期連載をまとめたものだったんじゃなかったかしら。


ドラマの方は、キャストとスタッフ見るにつけプンプンと匂ってくるセカチュー臭に嫌な予感がするので近寄らないようにするよ。それにしたってなんで綾瀬たんかなぁ。柴咲姐さんでいいじゃんそこはさぁ。