エレ片@札幌共済ホール(1/22 16:00〜)

会場にはぎゅうぎゅうにお客さんが詰まっていて、3人さんはとても嬉しそうでした。今回の札幌エレ片ライブは図らずもDVDになってしまった福岡エレ片ライブの反省を生かし、多少気合を入れて作りこんできてくれたみたいですが、全体的空気感は相変わらずのグダグダで、い〜いかんじでしたよ。


以下、そのときの様子を思い出せる限り。多少の記憶違いは妄想で補う性質なので、その辺をお含み置きの上宜しくどうぞ。

◆オープニング

後方全体に白いスクリーンがかかっている他には何のセットもない舞台。客入れBGMの音量が上がるとともに暗転。そのあと小さいピンスポットが灯った先には、天井から吊り下げられた「エレ片」の看板。…ちっちぇ!せいぜい50×20cmのちっこいちっこい看板です。軽すぎて針金がぼよんぼよんゆってる。舞台が明転して会場全体の苦笑に出迎えられるように3人がにやにやだらだらと登場。
ショボイ看板をしばし弄ったあと、まずは流出! エレ片 ライブ [DVD]の出来に関する言い訳です。曰く、まさかDVDになるとは思ってなかったんだそうです。しかも全編ノーカットで!って。…ふぅ〜ん(疑いの眼差し)。 発売日当日、谷井さんにあのケラリーノさんから電話があって「あんなの出していいの?!」と言われたそうです。だから今回はちゃんと考えて三部構成にしたんだって。
それと、今日は小林賢太郎さんのソロライブを見て「俺いらねぇじゃん!」と切実に落ち込んだ片桐仁さんを励ます会です、と。おじいちゃんを見守る孫の姿勢でみて下さい、と。じゃあってんで谷井さんが着ていた赤い(還暦カラー)カーディガンを片桐さんに着せたりして。「(色が)殺しあってるなー!」*1と谷井さん。この人の”場を面白がる瞬発力”がアタシは大好きです。
福岡のリベンジを何故か札幌で果たす、と云うハナからコンセプトも何もあったもんじゃない、矛盾抱えまくりなイベントなんで笑いのハードルはどっちにしたって低いですよ、と。皆さんはご自分で笑いを発見して下さい?だって。ひどい、ひどすぎる。げらげら。
そもそも16時開始って、普通なくない?とも言ってましたね。だって午後4時だもの。テンション的に最も中途半端な時間帯じゃないですか。どうやらそれもつい昨日知ったらしい。…ふぅ〜ん(疑いの眼差sてゆうかもう大人なんだから。もっとちゃんと自分らで把握したらどうですか)。(にやにや

◆谷井企画「2006年を占う」

妻子を抱える身で更に将来への不安も抱えちゃってる片桐仁さんの今後を、有名な占い師の方*2に色々聞いてきた模様がVTRで紹介されました。
結論としては「小林さんはもともと独りが好きだし、ここ数年は独りで芸を蓄える時期でもあるので、片桐さんは手伝うか見に行くだけがいーんじゃね?」みたいになってました。えー。でも片桐さん「うんわかった。手伝うし、見に行く!」って即行飲み込んでたよ。優しい子だよホントに…(ほろり
エレキコミックラーメンズの4人で相性をみると、片桐+谷井が組んだ場合、相性95%!変態同士気が合うんだそうですよ。うんうん(激しく頷く)。小林さんは独りが良いらしいし、じゃあ余った今立さんは…?なんと大泉洋さん*3と組んだら相性93%なんですって!「お前どんだけモジャモジャ好きなんだよ!」って谷井さんが突っ込んでましたね。ただし、大泉洋さんは警戒心が強くてなかなか心の扉を開かない人なので、彼から今立さんに誘いをかけるカタチでないと駄目なんだそうです。そんな雲を掴むような他人次第のサクセスストーリー…ますます今立さんらしくないですか。(ぷぷぷ
小林さんは年上と一緒に仕事をすると成功するタイプで、ここ数年は独りでいろいろなことを吸収する時期であり、特にこの春に大きな仕事をすると大成功するんですって。まさにそのっ通りの人生を歩んでらっさりますね〜。どこまで優等生キャラなんだよってゆう。つまんね!
今立さんは真面目で、自分は面白くないと思い込んでるから物凄く努力するタイプ。うまくいけばさんまや紳介の位置まで上り詰めるのも夢ではない、なんて言われてました。確かに真面目だよね。そんでもってエレキコミックのオーラのない方って立ち位置に心痛めてますよね。当たってる当たってる〜なんてひとしきり感心。
あと何故かこの占い師、それぞれのSEXの特性を述べてくれてましたよ。列挙しときますね!(きゃっきゃっ

片桐
下手
今立
頑張りが相手にバレバレ
谷井
変態プレイが好き
小林
強いが、独りよがり

確かこんなかんじだったような。
この結果を受けてご立腹の片桐さん、「そもそもSEXの上手下手ってなに?誰も教えてくれないじゃん!」とキレだし、「他人のSEX見てェ〜!」とうっかり変態宣言。勿論「参考のために」って意味なんだろうけど、字面だけだとかなりの問題発言ですよ。すぐ気付いて慌てて否定してましたけども。谷井さんが”変態プレイ好き”だから、俺の見ればいいんじゃん、とか言ってた。バカですね〜(にこにこ
それにしても、この場で否定なり弁解なり出来る片桐さんはまだマシで、本人不在なのに勝手に占われて「SEXが独りよがり」とか好き勝手言われてる小林さんが気の毒すぎます。福岡エレ片DVDでも散々ネタにされてたしなぁ。片桐さんはあのDVDだけは賢太郎に見られないように、と頑張っているようですが、無理だろどう考えても〜(にやにや 「その場に居ない小林賢太郎の悪口を笑顔でおおっぴらに言う人達」って、見ていてとてもホッとしますね。ただ単にチヤホヤと褒めそやかすよりよっぽど愛ある光景だわ〜なんて。もっともっと扱き下ろして!あ、あと「小林さんは天才というより努力でここまできたタイプ」と占われてました。おお、おお、いとしいことだよ。

◆今立企画「五七五」

あらかじめ5文字か7文字の言葉や文章が書いてあるカードを3人でランダムに分け、裏返したまま俳句の要領で五・七・五になるように一枚ずつ並べていって、偶然出来上がった笑える俳句を選出する。候補作はそのつど舞台端でスタッフが筆字で書き出していく。
見せ方はポツネンで小林賢太郎がやってた「アナグラムの穴」と同じ要領です。黒い台紙の上にカードを並べて、それをカメラで写した映像を舞台後方のスクリーンに投影してます。谷井さんなんかは「これなんかポツネンぽくね?」「アレ超面白かったよなー」「なー!」なんて片桐さんとキャピキャピはしゃいでました。ホントお前ら仲良しなー!
けどこれはポツネンと違って全くの偶然が生み出す奇跡を待つしかないわけですから、やる方もみる方も当然ドキドキなんですよ。悩んでもしょうがないのに3人とも真剣にカードを選んでみたり、「え、今どんなん出した?」「これはね、強いカード。強いカード。」*4「どっちかというと逆説的なかんじ」「名詞、これは名詞」なんてゆう不毛な情報交換したりして、物凄く楽しんでましたよ。勿論こっちも楽しみました。
最終的には昨日の画像になっているふたつが優秀作品としてロビーに張り出されたんですけれども、その他も思い出せる限り書き出してみます。

  • インド人 三年経ったら カニを食う*5
  • 投げつけろ お湯をかければ チンコさん*6
  • 父さんと ディズニーランドで モーレツに*7
  • 走り出す 東西南北 マイケルジャクソン
  • 母さんも 見たこともない 手がくさい*8

あとまだもっとあったような気がしますが、忘れてしまいました。
終盤、時間を気にしながらも楽しくて仕方がない様子の3人。ここでも谷井さんが瞬発力を出して「お客さん壇上に上げて短歌(五七五七七)にしちゃう?」なんて言ってました。でもそのあとすぐ「あ、長いか」*9と結論付けて自ら却下してました。ホントすげぇ瞬発力だよ。惚れ惚れしちゃう。

◆仁企画「ショートコント・道産子戦士 北海道マン」

ここまでずっとインターバルで流れていたVTRがありまして、内容的にはそれぞれに似せた頭がついている人型のフィギア(谷井さんの百年日記参照のこと)が屋外で色んなポーズを取ったり、それなりの物語を演じたり、というものです。でもこの仁企画の前だけは「どうも。ラーメンズの人口パーマの方、片桐仁です。」から始まる片桐さんの文章が下から上へと流れていくVTRになってました。高いお金を払って初めてパーマをかけたのに誰にも気付かれないので自分で言います、とかそういういつもの調子のへたれエッセイ風でしたよ。
コントは全三話。谷井さんが乱暴な観光客、今立さんが札幌在住のススム君、片桐さんが北海道マンです。


●第一話「時計台編」
時計台を見に来た観光客が、通りがかったススム君をいじめる。そこへ雄たけびとともに北海道マンが登場。テーマソングを一節歌ってから、まりもボールで観光客を撃退。感謝するススム君に何かあったら電話しろ、と名刺を渡す。
  北海道マン「事務員のトマコマキが電話対応するから。じゃ!」(去る)
  ススム君(名刺読んで)「って、苫小牧(とまこまい)じゃん!」
暗転。


●第二話「クラーク像編」
クラーク像を見に来た観光客が、通りがかったススム君をいじめる。北海道マンに電話した先はFAX番号。繋がらない。しかし何故か雄たけびとともに北海道マンが登場。テーマソングを一節歌ってから、ムーングリズリー*10アタックで観光客を撃退。
  北海道マン「ナガマンベに行って来る!」(去る)
  ススム君「って、長万部(おしゃまんべ)じゃん!」
暗転。


●最終回「北海道マン、死す」
瀕死の重傷を負って苦しむ北海道マン。通りがかったススム君が駆け寄って抱きかかえる。
  ススム君「最初っから死にそうなのかよ!なんか戦って、とかじゃなく?!」
  北海道マン「後のことは頼んだぞ、…北方領土マン…!!」(がくっ)
  ススム君「っえぇ〜?!突然そんなこと言われても…うあ〜なんだ?!身体の中から、パワーが溢れて、くるぅ〜!」(シャキーン。北方領土マンに変身)
  北海道マン「うお〜!急に元気がでてきたぞ〜!」(復活)
  北方領土マン「俺の変身、意味ねぇーー!!」
(なんか色々あって、無理矢理)暗転。


当然それぞれ中身はもっともっと濃いです。苦笑と爆笑の波が繰り返し繰り返しやってくる、大変なコントでした。でも福岡のときにはなかった作り物とか、ちょっとアレでも素に戻らないでやり切る姿勢とかで、彼らなりの本気度は伝わりましたよ。
片桐仁さんが歌う「北海道マンのテーマ」は、もう一回ちゃんと聴きたいなぁー!♪ホタテが嫌いシャケ嫌い、ジャガイモ嫌いメロンも嫌い、ジンギスカンも大嫌い、仮面ライダー北海道マン♪というような乱暴な歌詞。珠玉の迷作!

◆エンディング

3人ともやり切ったったーつう清々とした顔をしてらっさるように見受けられました。オープニングのグダグダ感とはまたちょっと雰囲気が違って言葉すくなで。「楽しかった」とは何度も言ってましたけども、「またやりたい」とは多分言ってなかったような気がします。
入場時にパンフレットと一緒にアンケート用紙が配られている、と知ったときにも「書かなくていいよ?!」だって。「そんな永久的に続くもんでもないし」って。だけど「良かったところだけ書いて?悪かったとこ言われても直らない、直せないから」とも言ってましたから、気が向いたらやるかもしれませんね。福岡のリベンジを果たせて悔いなく気持ちよく終われたってことなんでしょうかね。なら尚更こっちもDVD化して欲しいものです。こんな北の方でやるから見たかったのに見れなかった方もたくさんいらしたんでしょうし。
まぁとにかく、ぐだぐだゲラゲラの楽しいひと時を過ごせました。ありがとうございました!

おまけ(終了後)

ラーメンズの公演ではもう当たり前になったカーテンコールですが、エレキコミックでは馴染みがなかったようで、鳴り止まない拍手に答えて遠慮がちに舞台袖から出てきたのは片桐さんのみ。しかしどう締めていいものやらわからず、袖に向かって「エレキコミックエレキコミックー!」と助けを求める様が可愛らしいったらない。やぁやぁと二人が出てきて「ラーメンズでは普通かもしれないけどエレキで(アンコールに)呼ばれたことないからね〜」「なかなか拍手止まないから次の回の人でも出てきたかと思っちゃった」なんてまたひとわかし。谷井さんは「でも賢太郎はすげぇ嬉しそうに出てくるよなぁー!」とここでもラーメンズ弄りを忘れません。それに対して片桐さんはウンともイイヤとも言えず。わはは。「ロビーでDVDの販売します。片桐さんにもサインしてもらいます」とだけまた繰り返して終〜了〜。
そういえばこのサインの告知のとき、片桐さんが「賢太郎のサインも書ける」「去年お互いに練習したから」「必要だって言われて」とおっしゃってました。へぇ〜


でアタシはそのままロビーに出て、俳句の写メ撮って、3人のサイン付DVD買って、それぞれと握手して帰って来ましたよ。
谷井さんはしっかり目を見て握手してくれました。片桐さんは背がデカイというより全体的にデカイ、という印象。今立さんに「また札幌来て下さい」と言ったら「あ、ありがとうございます」と。よく考えたらアタシこの3人と握手するの初めてなんだわ〜。うれしい。


DVD買う列に並んでる時面白かったのが、「じんデカッ!」って声と「じんカミしばってるっ!」*11って声。後ろの方で、多分別々の女の子が呟いたのが聞こえてきたんですが、なんかね、エレキの二人が片桐さんを「仁」「仁」って呼んでて、企画名も片桐さんだけ「仁企画」って言い方で、だからその延長上で「じん」て呼びたくなるかんじ、わかるわ〜て思って、なんか面白かったです。単に普段からジンジンゆうとる人だっただけかもしれないけど、見ればわかることをわざわざ平仮名満開で言いたくなるかんじ、わかるわ〜とかも思って、面白かったのです。
DVDは買わないけどなんとなくその場を離れがたくて少し距離を置いたところから3人を眺めている人達と、もっと近寄って行って黙って写メ撮ってる人達でロビーがごった返してて、ちょっと気持ち悪かったYO☆

*1:片桐さんはショッキングピンクのトレーナーを着ていたのです

*2:肩書きがディスティニー・アドバイザー、て。うさんくさ!でも言う事は結構まとも。らしい。

*3:谷井さんと似てるので軽い気持ちで名前を出してみたらしい

*4:これは谷井コメント。インパクトが「強い」ってことらしいです

*5:3年も我慢しなきゃインド人はカニ食っちゃ駄目なんだ?!てゆう。

*6:最初意味不明だったのが、コレ「お湯をかければチンコさん」ていう商品なんだよ、という片桐さんの発言(多分)により途端に背景のストーリーが明確になり、優秀作品へ

*7:モーレツにアトラクションに並び、モーレツにお土産を買う父さん。

*8:母「アンタ!何触ったらこんなに臭くなるの!」 子供「(両手を差し出しながら阿呆面)」

*9:単語が多くなるぶん、オモシロ俳句になる確立が減りますもんね

*10:ツキノワグマ(注・北海道マンによる英訳。因みに、北海道には生息していません)

*11:公演中はずっと髪下ろしてたんですが、サインするために上半分だけ後ろで結わえて出てきたんです