僕らのスーパースター

ここんとこウチのiTunesとnanoたんはSuperstarばっかり再生している。とにかくソレばっかり聴いている。


nanoを買って良かったな、と思うことのひとつに「音楽をヘッドフォンで聴くようになった」というのがある。音質の悪さや耳障りなノイズに時折気を取られたりすることを差し引いても、音の粒が見えたような気になったり、右耳と左耳を交互に行き来する波が脳内をぐるぐるとまわるのを体感したり、歌詞が意味のある言葉として染み込んできたりして、なかなかに良い。なかなかに新鮮だ。


10年程前にMDウォークマンを使っていた時には多分こんなふうには楽しめていなかったように思う。10年かけてそれなりに音楽経験値が上がったということだろうか。とは言え、今更こんなことで新鮮だなんだと喜んでいるくらいだから、それでもまだまだそのへんの音楽好きさんの耳には及ばないレベルだろうが。


MDウォークマンはたった数年で壊れてしまい(さすがSONY!)、同じ頃にコンポも使用不能になってしまった(確か中学の入学祝いに買ってもらったものなので10年以上頑張ってくれたことになる。さすがVictor!)。以来ずっと、一年前の引越しを機にミニコンポを購入するまで、自宅で音楽を聴くことはなくなった。その代わり会社にCDを持ち込んで適当にPCに放り込んだものを聴くようになった。


会社というところは基本的に仕事をする場所だから、当然じっくりと音楽を聴くようなことはなく、まるでBGMとしての流し聴きしか出来ない。更に一応周りを憚ってギリギリまで音を小さく絞っているので、曲によっては聴き取れないことも多々ある。音楽を聴く環境としてはあまり良いとは言えない。


そんな不遇時代を悶々と過ごした後の蜜月、ということもあって殊更nanoたんが可愛くて仕方がない。少しでも良いところを見つけたらすかさず褒め倒したい、喜ばせたい。新しい買い物をした後は、その値段が高ければ高いほど大袈裟にそうしてみる。(擬人化までして!)つくづく貧乏性だと思う。


話はもどってSuperstar。多分何が好きってこの3曲の組み合わせが心地良いんだと思う。それぞれバラバラで個性的な楽曲だけど、眠くなり過ぎず(正直、BIRTHDAY(初回)は眠くなる。だから駄目ってことではなく。その差はどこに?と我ながら思うがこれはもう感覚的なものなので説明のしようがない)ワクワクと心踊る気持ちになれるんだ。自然と口元が緩むような、穏やかで暖かい気持ちに包まれる。その道はそのまま真っ直ぐ赤い電車へ続いていき、おそらくは今秋発売になるアルバム(asin:B0009XR6K0:title)へと繋がっているのかと思うと、どんどん笑いが止まらなくなる。ああ楽しみだ。楽しみだ。




最後に、いつもの癖でいらん一言を付け足すと、Superstarって全体通してどうしてか「しげるくんからこっこちゃんへのラブソング」に思えてしょうがない、という妄想に取り付かれています。バカですね。バカです。言っとくけど大きな意味でのラブじゃねぇよ?狭い意味でのラブです勿論。バカですね。バカです。


見出しは米米クラブの「僕らのスーパーヒーロー」*1を意識してみた。こちらの楽曲も素晴らしく良い。背中にジェットエンジン積んで空飛ぶ気分になれる。
あと何故[めがね]カテゴリなのは、推して知るべし。

*1:GO FUNKに収録