古処誠二「未完成」

図らずも前回(id:mou-mou:20030829#p1)読んだ「UNKOWN(アンノン)」のシリーズ2作目。
続編なので登場人物の外側ばかりを飾る余計な描写が少ない分、読みやすかった。ただ、今度は話の”骨”部分が難解だったなぁ。アタシ自身の知識不足もさることながら、微妙な話題ということもあって漠然とした表現に始終していた感が強い。ミステリーとしてのトリック(アレをそう言っていいのかどうかも疑問だが)も弱く、ラストは曖昧な印象しか残らなかった。相変わらず自衛官   特に階級の低い自衛官のエピソードなんかはなかなか堂に入ってるけど、それだけじゃあどっちつかずな話にしかならないんじゃないのかい。唐突な下ネタも余計な気がしたなぁ。「大砲」にはちょっと笑ったけども。