ラーメンズ@旭川市公会堂

BLOCH PRESENTS「旭川ラーメンズライブ」


ラーメンズ第12回公演「ATOM」と第13回公演「CLASSIC」から数本のコントを寄りぬいた、ある意味『ラーメンズ2003年上半期特選集』のような構成。「独裁者と奴隷」、「家庭教師と浪人生」、「アトムとその父」、「ギリジン(と観察者?)」、「バニーボーイと客」、「富樫とノス」、でエンディングトーク。 正式なコント名はビデオを買わないとわかんないけど一応忘備録として書いておく。


たかだか1時間半のコント観る為だけに札幌→旭川間を往復4時間かけて日帰りするの?莫迦莫迦なんじゃないのアタシ!としばらく悶々と悩んでいたせいでなかなかチケットを買えなかったのも良い思い出となりました。や、行って良かった。莫迦最高!
ここんとこ「就寝前に1コント」ってぐらい習慣として観てたDVDのまんま、なんの小細工もない平面と正方形だけで成り立っている舞台にちょっと感動したりして。録画テープまわってねぇからって二人とも緊張感が1割減なとこがライブっぽかったし。
台詞をカむのはまぁアリだし、アドリブっぽい小林くんの片桐虐めもなかなか良かった。だけどもオチを先に言うのは。それはどうだろう小林くん!小林くん?!ネタばれになるけど折角だから書いとく。<-----ネタばれココから----->
「小林→家庭教師 片桐→浪人生」なコントの中で「なんか強そう」という理由で「亜細亜大学」に行きたいと言う浪人生に向かって「強そうなのがいいなら亜細亜大学より”大東文化大学”の方が強そうだろ」とお馴染みのネタを絡めて笑いを取るトコロで何を思ったか小林くん、「強そうなのがいいなら大東文化大がく……」とオチを先に喋ってしまう。固まったまま見つめあう二人。先に正気を取りもどしたのは当然小林くんで「た、たまにはお客に試されるのもいいだろう!なにせココは”試される大地”、だからなっ!」と居直り「強そうなのがいいなら〜」と改めて続けてました。あの時の「大東文化大学」は近年まれにみる気迫だったに違いない。それはそれでちゃんと笑いに繋がってたし、良かったね小林くん★<-----ネタばれココまで----->


”ぼけ”の小林くんに振り回される”つっこみ”の片桐、というシュチュエーションのコントがなにより大好物なアタシにとって今回一番のお気に入りは「バニーボーイ(小林)と客(片桐)」。このような不思議キャラをやってる小林くんが好きなだけなんだけど。「ネイノーさん」とか「器用で不器用な男と不器用で器用な男の話」とか。黒いウサギ耳のカチューシャは反則です。可愛すぎる…(震)


「アトム」と「ノス」がウマい具合にネタが絡んでてまとまりが良かったな。一発目の「独裁者と奴隷」のオチがブラック寄りだったので、初めてラーメンズを観る人が大半だったであろう観客が突然のオチと暗転に戸惑ってたかも。笑いも感嘆も起こらずシーン…。それがお互いに気の毒でこれから先どうなるのかと思ったけど、そんなのは最終的には全くの杞憂でした。
終演後しきりに「面白かった、いやぁ面白かったわ」と興奮気味に語る男の子二人組の横で生暖かい気持ちになってました。ただ、一番前の席に座っていた友人のとこまで走ってって「うっわ、なまら近い!汗飛んだ?汗、飛んだ?」と何度も何度もきいていた女の子をみた時は、彼女のような変人が居る限りラーメンズが正当に評価される日はまだまだ遠いと感じました。あと小林くんが出てきた瞬間に「そばかす…」「そばかす…」と囁き頷き合うのは止めなさいアタシの隣の方達。そう言いたい気持ちはわかるけども。


あ、EDトークで二人のまるで中学生みたいな仲の良さを見せ付けられて見てるコッチが恥ずかしくなった事も書いておかねば。おかねば。