読書の秋5
ギリ秋ってことで。
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なんつうか…全体的に言うと、肩透かしだったかもしれません。あれだけドラマにも映画にもなってるんだから、さぞかし…という期待が大きすぎたのかも。
決してつまらない、というわけではないんですけれども。ただなんというか、つまらないなどという理由が特にないのに、読んでいる途中で何度も投げ出したくなるのはどうしてなんだろう、と悶々としながらなんとか4冊読み終えた、というかんじです。
まずね。これはミステリーではないよね、というお話が多い。そして、余計な伏線が多い。さらに、一冊読み終えたぞ、という満足感が得られにくい。
アタシが漠然とながら考えている”小説”と、作者さんの考えている”小説”に、溝を感じました。特に顕著なのが「イノセント・ゲリラの祝祭」で、作者さんの主張が前提にあって、そのための台詞の羅列が延々と連なっている。言いたいことはわかるけど、それは今聞きたくないよ、みたいなかんじでウンザリしてしまった。
考えれば考えるほど全然気に入らないのが、他の作品とのリンクが多すぎるところ。そしてそれをこれ見よがしに匂わすところ。壮大なサーガだなんだと言われてますけれども、だったら一巻二巻と続ければいいのに。そのつもりがないならあんなあからさまな伏線は、その物語にとって雑音でしかない、とアタシは思います。
たぶん言いたいことが多すぎる人なんだろうな。アレも言いたい、コレも言いたい、と後から後からあふれてきて仕方がないんだろうな。せっかくならその辺丸ごと全部楽しめれば良かったんでしょうけれども、ちょっとアタシは疲れてしまいました。もっとわかりやすくドキドキわくわくさせてくれて、その場でスパッと終わる物語を読んでいたいの。他のシリーズ?はそれなりにドキわくスパッなのかしら。そのうち挑戦してみるかもしれません。でもちょっとしばらくお休みしたいかも。漢字多いのよ〜!!バカは損です。
個性豊かな主要キャラクター陣は楽しかったので、ドラマと映画は見てみたい。それぞれがどんな味付けに仕上がっているのか、興味あります。