よんだないた
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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いや〜、泣いた。号泣した。下巻なんてずっと泣いてたわ。なまら感動した。
恥ずかしながら新撰組のことや日本史に関しては教科書に書いてあることさえまともに覚えてないくらいのアタシなので、武士の生き様とか新撰組の散々な顛末なんかに感動したわけではないんです。主人公も実在する人物とは思わずにほとんどフィクションとして読んでました。実際、この小説自体とある作家の創作を下敷きに書かれたらしいので、過分にフィクションの要素は多いんだろうと思います。そもそも時代小説そのものがフィクションでしかあり得ないんですけれどもね。ただそうやってフィクションだ〜フィクションだ〜と自分に言い聞かせながら読みたくなるくらい、エピソードがいちいち細かくてリアルで、それだけこんこんと胸にくるわけです。
特に随所に出てくる南部訛りがね…!小学生時分に2年だけですが津軽弁を母国語にしてたこともあって、そこの部分だけは生の音声として脳内に響いてきこえちゃうんですよ。厳密にいうと盛岡と津軽じゃあだいぶ違うんでしょうけども、醸し出してる雰囲気は一緒です。「お申さげなござんす、お許しえって下んせ」とかもうね、くるくる。
なんだったかなぁなんかの番組でやってた、盛岡は本当に日本一優しい街なのか?!てゆう実験をテレビで見たことがあります。駅前通りらしき人通りの多い道で、お年寄りが道に迷うか物をおとすか、とにかく困ったことになるんです。お年寄りはもちろん仕込みで、それを隠しカメラで定点撮影する、てゆう。盛岡の人らは百発百中手助けしてましたね。しかも老若男女問わずですよ。実験は大成功、正真正銘盛岡は日本一優しい街!って太鼓判押されてましたよ。そんなことを思い出しながら読んでました。
あとアタシにとって新撰組と云えばナックスのLOOSERです。「きょーとしゅごしょく」が京都守護職、「ふくちょーじょきん」が副長助勤、て書くんだってことを今回はじめて知ったもね。改めて見ると当時よりもちょっと意味がわかって面白いです。
テレビドラマ版ちょー見たい!買おうかな〜買っちゃおうかな〜
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