TEAM NACS TEN@札幌厚生年金会館

1/28 夜公演


北海道のローカル演劇ユニットが芝居やるでも歌唄うでもなく1時間半ただただしゃべくりまくるのをゲラゲラ笑いながら見る、という変わったイベントに行って来ました。おっさん5人の思い出話を聞くために壮絶なチケット争奪を繰り広げちゃう稀有な観客の皆さんで会場は満席、グッズ売場には長蛇の列が並び会場限定商品の一部は販売開始30分ほどで売切れ。興味がない人には全く理解できないであろう異様な光景がそこにはありました。


なまら楽しかった。以下、勝手な感想を交えつつ記憶の限り書き起こします。


※注※記憶の捏造及び勘違いが多々存在します。あらかじめご了承下さい。




客入れ中、壇上の大きなスクリーンにはオクラホマによるグッズ紹介のVTRとNACS5人のお仕事情報が繰り返し繰り返し流れていました。映画「ENMA NOTE(仮)」は結局「エンマ enma」ってことになったんですね。超有名な”あのノート”を意識してたのバレバレだったもね。予告見た限り”ノート”全然関係ないし。「ゲゲゲの鬼太郎」では鼠色の大先生が画面に映った瞬間場内爆笑。「宝塚BOYS」でNACSハンサム担当のイケメンメイクにも失笑がわいてました。
このVTR、開場と同時に観客が真っ直ぐグッズ売場に向かってしまうために最初の数分間はオクラホマさんの「ど〜も〜!」という元気な声が誰一人居ない場内に響く、という状況が非常に笑えた、とその夜のサンサンサンデー生放送内で洋ちゃんが語っておりました。


壇上のセットは全て白で統一されており、舞台の幅ほどもある広い階段を数段登るとそこに5枚のドアが設置されています。NACSのお芝居「DOOR」のセットをそのまま再現したようで、大方の予想通りオープニングVTRの呼びかけに合わせてメンバーが一人づつそのドアを開けて登場することになります。このオープニングVTRは非常に笑えました。笑いすぎて中身を殆ど忘れてしまいましたが、だいたいこんなかんじ。


「大人の形をした子供」「33才児」「佐藤重幸」!!!
出てくるなり観客に向けて銃を構える仕草。『24』の主人公になりきっているようです。


「目と目の間は離れていても」「貴方の心は離さない」「音尾琢真」!!!


「心にいつも陰・鬱・暗」「安田顕」!!!


「待たせたね子猫ちゃん」「くるくるパーマ」「君を巻き込んで大回転」「大泉洋」!!!
ゆったりと投げチッス。子猫ちゃん卒倒。


「(ごめんリーダー覚えてない)(卒倒してたから)(えー)」「森崎博之」!!!

5人のお衣装はNACS芝居ではお馴染みの白シャツ+黒ズボン。ただし今回は早着替えとか面倒くさいことをしなくていいからか、皆さんそれぞれにあつらえたかのようなすっきりスリムデザインで、見目麗しいったらないです。洋ちゃん足長っシゲ細っ音尾君素材がテッカテカっ(褒めてない


5人揃ってやぁやぁと階段を降りてさて、といったところでやおら『24』ごっこを始める洋ちゃん&シゲのおにぎり兄弟。両方が主人公になりきって互いに銃を向けながら牽制し合い、先に発砲した方が勝ち=真の主役、というルールらしいです。「バンッ!」「ぐあっ(足をおさえてうずくまる」ここまでで1ターン、これを延々やってたらしいですよ昼公演から夜公演の間中ずっと。演劇ぶっくさんの取材で豊平の河川敷に行って屋外でバンぐあバンぐあ遊んでたらたまたまファンの子が通りかかって気まずかった、と言ってました。無邪気な三十路。


もリーダーが軌道修正を試みようとしても「もうこれでTEN終わっちゃうの?」「やぁ〜だぁ〜〜!(ギャルっぽく」「すげぇ楽しいのに」「あとの10年ずっとコレやってればいいのに」と勝手にしゃべりまくる大泉大先生、今日もノリにノッてます。


洋「このあとの10年間ずっと10周年を振り返り続ける、ってどう?」
安「来年になったらまた同じことを振り返る」
洋「そうそう!『去年はこんなことを振り返りましたね』って振り返るの」

「これが終わっちゃったらもうあとしばらくはこうやってしゃべってるだけでいいイベントなんてないから終わるのヤダ」って、普通は”しゃべってるだけでいいイベント”自体、あり得ないんですけれどもね。しまいに「芝居とかもうやだぁ〜〜!」と本末転倒にゴネ出し、モリに殴られて終〜了〜。


簡単なアンケートをさせて下さい、とモリが言えば「長女の方〜」とチャチャを入れる大先生。素直に挙手する観客(アタシ含)。「どぉうでもいいぃ」「ナックスに全然関係なぁい」と叱るモリ、キャッキャ喜ぶ大先生。いたずら大好き33才。


いたずらといえば今回のセット裏には階段が中央に一個しかないのに、オープニングVTRが終わる直前にメンバーがそこに向かうのを大泉さんが先回りして通せんぼしてたんだとか。ひどい子供。でなんとか邪魔者を排除して各自ドアの後ろに待機するわけですが、先に階段を上がっていく大泉さんにまたなんかいたずらされる!と警戒した音尾さんは、階段を使わずにセットをよじ登って直接立ち位置についたそうです。それ聞いて「そうか、先に(音尾の)ドアの後ろに立ってればよかった!失敗した!」と悔しがる大泉さん。アタシがVTRでゲラゲラ笑ってる間、舞台裏ではそんなくだらない攻防が繰り広げられていたんですね。


観客は殆ど道内勢でした。他の会場では地元民とそれ以外がほぼ半々だったそうです。中には福岡公演にわざわざ北海道からやって来て、2階席から「せっかく釧路から来たんだから(2階に)上がって来い!」と5人に命令したおばちゃんまで居たんだとか。行けねーって。


他ではNACSを知らずに来ちゃった人がチラホラ居たらしいですね。さすがにココ北海道ではそういう気の毒な方は殆どいらっさらず。そのかわりお芝居を生で見たことがない人がチラホラ居たんですが、これまでのNACS公演を全て生で見たことがある人の方がそれよりも人数多かったです。やはり地元!


こんだけコアな地元ファンばっかりなら…てことで「森崎・父の名前は?」という質問。せーのーで、「七之(しちゆき)〜!」かなりの人数でしたよ。「すげぇ〜!」と爆笑するメンバー一同。これは北海道のファンにとってはかなり簡単。アタシでも答えられました。シゲのお母様の旧姓*1と共に有名です。続いて「森崎・父の父の名前は?」せーのーで、「七助(しちすけ)〜!」これも結構な人数でした。アタシは知りませんでした…(悔しい そのまた父は「七郎」、そのまた父は「七右衛門」、と森崎家の男は代々『七』縛りの名前なんですって。その伝統を破ったのが七之なんだ、と大泉さんがいじってました。『七』じゃなくて『之』でバトン繋いじゃったんだね。『七』縛りに相当な拘りがあるらしき森崎家には『八』がつく兄弟も多かったみたいです。って!またこうやってここで一族の話なんかするからどんどん有名になっちゃうじゃないですか。(以上のお名前は全て薄ら覚えです


今日から『24』をシーズン1から見始めた、と前日にCUEダイアリーへ書き込んだ佐藤さん。朝の7時になってもまだ見続けている、と更なる書き込みをした末に案の定大遅刻。証拠十分にて情状酌量の余地なし!で着いた途端副社に向かって土下座してた様子がCUEモバイルにアップされてました。けど土下座から立ち上がった途端、銃を構えて「ジャックバウアーだっ」だって。中二!サンデーで洋ちゃんがシゲの談話を補足してましたけれども、7時に書き込みしたあと結局10時まで見てたんだと。で、ちょっとベッドに「立ち寄った」と。…その気持ち、わかる!(こと遅刻と寝坊に関しては他人の気がしません


この10年のNACS芝居を数分で振り返るVTRを挟んで、再びトーク。丸椅子を持ち込んでのんびり…といったところでまたもや大泉大先生が暴走。そもそも楽屋から「さ、またしゃべってくっかぁ!」と意気揚々出てきたってんだから気合十分です。
なんの流れでかは忘れましたが森崎家の家業が泥棒、みたいな話(嘘にしたってひどい)になって「七右衛門のお父さんは”五右衛門”なんじゃない?」な〜んてウマイこと言ってご満悦でしたよ。


トークテーマは「音尾君の誕生日」。ナックスガタメという5人でやっていたラジオ番組内で音尾琢真28歳の誕生日を祝おう、という企画をやったときのお話。
4人で色々話し合った結果「音尾君の誕生日に、音尾君のモノをプレゼントしよう」ということに。ガタメ収録までの数時間彼を拘束し、その間にモリが自宅に忍び込んで私物を拝借する段取り。洋ちゃんとヤスケンのラジオ番組ゴルゴルゴに「大声王」としてゲスト参加してもらい、遠く離れた場所からでも大声王の声は収録スタジオに届くのか?!という企画を本当に収録。最終的に、ビルの下にある時計台前からはるか上階にあるスタジオに向かって放たれた大声王の「いえ〜〜〜い!」という声が微かに聞こえた!という結果で企画は大成功、非常に秀逸な番組に仕上がりました。その後まだ時間が余ったので、北川くにちゃんの番組コーナー用に…と嘘ジングルを録音。その場で再現してくれたけど、シモネタよりのひどいコーナー名でした。それらをなっんの疑いもなく全力投球でやってのけちゃう音尾君は本当に素直な良い子です。大成するよ。
そしていよいよガタメ収録に突入。まず最初のプレゼントは当時リリースされたばかりなマッキーの新譜アルバムのジャケット全面に洋ちゃんが油性マジックでメッセージを書き入れたもの。現物見ましたら汚い字で「BY 爆笑王」とか書いてありました。「音尾くんマッキー好きだから、もう持ってるかもしれないけどぉ」なんて奥ゆかしくCDを手渡す洋ちゃんに「ありがとう〜でも俺コレもう持ってるよ〜」と正直に言う音尾君。当たり前。少しでも疑われないように〜とわざわざラジオ局の資料音源をプレゼントに回しちゃいました〜なんて小細工も全く必要なかったくらい信じきっちゃってるんですよ。
次なるプレゼントはヤスケンの履いてたパンツ。当然それも音尾君チに洗濯物として釣り下がってたのを収録直前にヤスケンが身に着けただけのものです。その場で下半身裸になりヤスケンの体温でホカホカになった自分のパンツを手渡されたときのコメントが最高で、「これシミついてんじゃ〜ん!」そのシミはお前のだ音尾!と口には出せずにメンバー大爆笑。現物はさすがに捨てて今はないらしいですが「けどあのシミは絶対ヤスケンのだったよ」と未だ真剣に言い張る音尾君が健気です。
これはさすがに気付くだろう、とドキドキしながらシゲが渡したプレゼントが部屋にあったカーテン(片面のみ)。油性マジックでお祝いの言葉とシモネタがゴチャゴチャと書き込まれてました。音尾「琢磨」、タモさんの安産マーク、「カレー」と「短パン」の相合傘(メンバーは音尾君の母君をカレー、父君を短パンと呼んでいたのだそうです。ひどい。)、チ○コマーク(安田さんの当時のサイン。ひどい。)などなどで全面埋め尽くされてました。音尾君注目のコメントは「ウチのカーテンと…似てる!」バカです。だって現物はシンプルだけど無地ってわけじゃなく柄がところどころに入ってる薄い水色のカーテンなんですよ。「このけっこうに特徴あるカーテン見て、似てる!と思う音尾がわからん」とシゲ。もっともだ、もっともだ。
トリ、というよりオチを意味するリーダーからのプレゼントは『裕次郎』!そう、今やアニメのキャラクターにもなっている言わずと知れた音尾君の愛猫です。籠に入れられた『彼』を手渡された瞬間に音尾君は「全部わかった」んだそうです。いや〜ひどい。ひどい誕生日プレゼントです。けどこれ以上ないってほどインパクトがあるお祝いの仕方ですよ。だからそれ以降、番組の企画として誕生日を祝うことはだんだんなくなってったそうですよ。アレを越える企画はそうそうない、ってことなんでしょうね。
アタシは当時の放送は聴けてないんですが、今回実際の品を今でも大切にとっておいてくれた音尾君のお陰でラジオだから見られなかったモノがスクリーン越しに見れて嬉しかったです。落書きだらけになったカーテンはしばらくの間実際に使ってたそうです。そのうちオークションに出そうと思って仕舞ってあるんですってよ。(えー。


トークテーマ「彼はいつだって裸だった。」NACSがこの10年で色々なものを足したり引いたりしながら変わってきた中で、唯一変わらないもの…そんな変態顕ちゃんを大フィーチャーしたVTRが流れました。これがもう最高なの。安田顕さんがNACS芝居の中で演じてきた数々の脱衣キャラ達が、アヴェマリアの物悲しい調べにのって年代別にスローモーションでじっくりねっとり紹介されてゆくのです。まさに、彼はいつだって裸だったわけですもの。安田の追悼式の折にはこの映像をエンドレスで流しながら「惜しい人を亡くしました…」なんつって故人を偲ぼうよ、とメンバー大喜びです。LOOSERの鴨さんとかホントすげぇよね〜よいしょー!


トークテーマ「音尾先生と踊ろう!」はFEVERの劇中で音尾君扮する体操のお兄さん主導で行われた「ぞうさんのあくび」の手足手足体操をみんなでやろー!おー!…てコーナーでした。折角音尾君がテンション上げて「では皆さんスタンダーーップ!」と客席にアピールするが残念!観客立たず!札幌のお客さんはシャイなんだねっ★ひどい。メンバーも「やっぱり札幌立たねぇ」みたいなこと言ってたんじゃないかな。非協力的…というよりか今回は自分が参加する気で来てないんですよ。メンバーと一緒に手足手足ゆうてるよりおっさん5人のおしゃべりを延々聞いてる方が断然楽しい、てゆうね。基本的に受身で面目ない。…とは言え、最終的には皆ちゃんと立って素直に踊っちゃうんだから可愛いもんじゃない。
この日はTEN千秋楽だったからかCUE所属タレントさんが多数いらっさってまして、洋ちゃんが満遍なくいじっておりました。オクラホマのお二人のみでの手足手足体操を強制したあと、勢いにのって月光グリーンのお三方にも体操を強要。すんなりやってくれましたよ〜ワンフレーズだけでしたけど。(オクラさんは当然全部やらされてました)その後はアルキタのCMで一躍有名になったパンツマンこと*2飯野君に「お前!最近調子に乗ってんな?!」「CMのためだけにオーストラリアまで行きやがって」大泉さんの口撃が突き刺さります。その隣りには大下君も居たんですけれども「この距離*3で駄目だしするな!」とモリに叱られて終〜了〜。観客全員で手足手足ゆうて着席〜。
その夜のサンデーで実はあの時「大下に気付かなくていじってあげられなかった」「ごめん大下!」と謝ってましたよ。そうか…単に気付かなかっただけか…大下君…残念…!


トークテーマ「ナックスハリケーンはアカペラだった!」知ってた人〜ハーイ。今やCUEのイベントでは欠かせない名曲となった「ナックスハリケーン」は、誕生当初単なるしょぼ〜いアカペラ…てゆうかカラオケなし、の迷曲だったんですよね。FOUR・大泉洋担当部の劇中歌としてお笑いの要素たっぷりで唄い踊られてたんです。前奏はSM●Pさんの曲まんま使って、歌が始まった途端何故かテンポダウンする、ってゆう不思議な曲。実際この曲にオケをつける作業は大変だったらしいですよ。仕方ないから前奏と歌始めの間にテンポ合わせるためのフレーズを入れ込んだんですて。そう言われて聴いてみれば、なるほどそうなってます。すぎょいよターナーカー!
その懐かしいアカペラ・バージョンをちょこっとだけ唄います、ということに。正直もうこのバージョンはこれっきりで封印したいんだけど、どう思う?と客席に問いかけるリーダー。「アカペラがいいと思う人〜」半数くらいのまばらな拍手。「カラオケ付がいいと思う人〜」同じくらいの拍手。「どうでもいいんだな?!」わはは、すみません。「いや、違うよ。両方聞きたいってことでしょ?」大きく拍手〜!現金〜。「それは贅沢だよ!」なんてシゲが言ってましたけれども、正直観客なんてそんなもんですよ。
ラップの部分から唄うってことで、ラップのきっかけ…シゲの「いくぜっ!うぇいかっっぷ!」をTENバージョンでやってくれ、と。因みにアカペラのときはココ「はっぴー、みれにあむ」でした。2000年の舞台だったからね。ついでに言うと「♪気がつきゃ30過ぎじゃない♪」という歌詞はもともと「♪アカペラだっていいじゃない♪」でした。
ささ、こっからNACSさんのプチコント開幕〜。その直前のフレーズ「♪世界の時が止まる♪」で顔を後ろに背ける振りでそれぞれの立ち位置に固まって待つメンバー。くるっと振り返ったシゲ、銃を構えて『24』ジャックバウアーさんの真似です。「おい〜」と一斉に突っ込む他のメンバー。仕切り直してもう一度。くるっ→ジャックさん→「おい〜」。今度こそちゃんとやるちゃんとやる、と約束して仕切り直し。ここでね、普通ならもういい加減ホントにちゃんとやるじゃないですか。けどそこでやらかしてくれるのがシゲっくんですよ。くるっ「さんきゅうなっくすてん!」何言ったか一瞬わかんない!モリ入り辛い!キメキメで叫んだだけにこれは恥ずかしい。「おい〜」と詰め寄るメンバーに訳がわからない様子のシゲっくん。「ちゃぁんとぉやってくれぇぇ」とモリ。「お前がそんなだから見ろ、安田なんてもう段取りで(突っ込みに)出て来てるだけだ」と洋ちゃん。明らかにやっつけで前に出て来てるだけの目が死んでる安田さん。はいプチコント閉幕〜。
踊りに自信がなかった安田さんも、ちゃんと踊れてましたよ。今まで全国でやってきて今日の昼でやっと間違わずに踊れたんだって。プチコント中も隙あらば振りを練習してました。


最後に、これがTENのメイン!と言っていいんじゃないでしょうか。過去の公演のワンシーンを今のNACSが演じる、というコーナーでLOVERのクライマックスシーンを再現することに。これは嬉しかったなぁ〜実に役者さんらしいコーナーじゃあないですか。ここで舞台上に台本を運ぶ係の人が全国を渡り歩いていくうちにいつの間にかサプライズゲスト扱いになっていって、例えば東京では鈴井社長が、この日の昼公演ではオクラホマが出てきたんですて。この回のゲストはNACSさんとは旧知の仲、劇団イナダ組の川井”J”竜輔でした!「ジェーイ!」「ジェーーーイ!」爆笑と拍手で会場は大盛り上がりです。さすが札幌、イナダ組さんは当然ご存知ですものね。
長身のJが背中を丸めて壇上に現れた途端、爆笑しながら崩れ折れる洋ちゃん。驚くにしたっていささか大袈裟な気がしてましたらなんと!Jが着てる服が上から下まで一式全て洋ちゃんの私服だったんです。「お前!それ俺が今日着てきた私服だべや!」息も絶え絶えに叫ぶ洋ちゃんにひきかえ「いや〜だって楽屋にコレ着て下さい〜って置いてあったもんだからさぁ」とあくまでもマイペースに切り返すJが可笑し過ぎる。その日の私服はCUEモバイルでも見られますよ。サンデー収録後に藤尾君と一緒に写ってる青のチェックシャツ+カーキのカーゴパンツ+つば付キャップです。身長は同じ位なのに体型がかなり違うJと洋ちゃん。


洋「や〜お前が着ると小汚く見えるぅ〜なんか俺がセンス悪いみたくなるべや!あ〜も〜ズボンのシルエットとかめちゃくちゃなってるし!」
J「(シャツをたくし上げて)このベルトとか結構気に入ってるんだよね〜」
洋「そう、これは最近買ったばっかしでもうちょっと使い込んだらいい感じに…って、そういう話じゃない!」

ノリツッコミ出たー!とにかくギャンギャンとわめく洋ちゃんとのんびり構えてるJの対比が可笑しいったらないです。
ひとしきり騒いだ後、役目を終えたJが舞台袖にはけようとするのを「Jも一緒に演るべ」とモリが引き止めます。「なんでよ?!」まず突っ込んだのが洋ちゃん、「きいてねぇって!」急に挙動不審になり始めるJ。確かにJはLOVERで『ジュンコ』という役を”女優”として演じてました*4が、このシーンに『ジュンコ』の出番はなかったはずでは?ここで、モリはJに洋ちゃんの恋人を演じてもらおう、と言い出します。「俺、Jにアイシテル〜って言うの?!」と当然ゴネる洋ちゃん、「マジできいてねぇって!」相変わらずキョドるJ。そんな二人をなだめつつ、これから再現するシーンを全員でプレビュー。
登場人物は主人公『大泉』、その幼馴染『メグ』、その女友達『モトエ』、大泉の恋を応援する妖精・ときめきマン『ときめきグリーン』『ときめきブルー』『ときめきピンク』『ときめきイエロー』『ときめきレッド』。本番同様『大泉』は洋ちゃんが、ときめきマン5人はNACSが演じます。『モトエ』は安田さんが二役、そして『メグ』はJが演じることに。
ざっとあらすじを。互いに想い合っているのになかなかその気持ちを伝えられない幼馴染の『泉』と『メグ』。それを影ながら応援しているのが恋の妖精・ときめきマン達です。このまま何の進展もなく終わるかに思えた二人の恋路ですが『メグ』の海外留学をきっかけに新展開!やっと決心がついた『大泉』が旅立つ『メグ』を追いかけて千歳空港に向かいます。向かうタクシーのカーラジオからは『メグ』がリクエストした「歌うたいのバラッド」が流れ出します。(曲スタート)親友『モトエ』に餞別の言葉をかけられたあと『メグ』が所在なさげにロビーに佇んでいるところへ、ときめきマン達の密かな協力と応援でなんとか空港に到着した『大泉』が駆け寄ります。「メグー!」ハッと顔を上げる『メグ』。「あいしてるーーーー!」(曲サビ)♪ドッバ〜〜〜ン♪恋心の象徴である赤い風船を手に取る『大泉』。(本番ではここで無数の赤い風船が舞台上に舞い落ちてきます)ゆっくりと近づいて見つめあいながら『メグ』に風船を手渡す『大泉』。
ハイここまで!難しい曲合わせがある大変ドラマチックなシーンです。6人でモニターを囲みながら『メグ』のアップになるたびに「これJやるってか?!」「きびしーって!」「これJやるんだべ?」「Jだぞ?!」と洋ちゃんがうるさいうるさい。Jのために一度通し稽古をするんだけど、必要以上に背中をまるめて旅行鞄を引っ張って歩く姿が明らかに不審者なのな。「そんな奴いねぇーって!」洋ちゃんが叱ると「お前らと違ってこんなデッカイとこでやったことねぇんだって!」と必死なJ。でも顔は満面の笑みなの。「お前アレだべ。単に俺と久々に会えて嬉しいってだけだべ?」洋ちゃんもすっかり素になって笑っておりますよ。


洋「お前なんてどうせアイシテルとか誰からも言われたことないんだべ?」
J「バカ言うな。アイシテルしか言われたことねぇ」
洋「何言ってんのよデートもしたことないくせに」
J「アホか!デートしかしたことないわ!」

こんな会話、NACSさん界隈(特におにぎり兄弟間)でよく見聞きしますね。バカの会話の定型文なんでしょうか。(にこにこ
バタバタな通し稽古の間中「なまら緊張する〜」と始終おどおどと落ち着きなく舞台上を右往左往するJに一抹の不安を覚えつつも、再現劇スタート。これがね、超!面白かったです。壇上のあれやこれやも勿論ですが、自分の出番以外ずっと舞台下から役者と音効さんに指示を出してるモリの動きが、とっても面白かったです。普段の稽古中もきっと日々こんな感じで頑張ってんのね〜ってのが見て取れてすごく楽しかった。モリもきっとそのへんまでわかってて殊更大袈裟に自己演出してくれたとこもあったと思います。素敵なサービス精神。
心配てんこ盛りだったJもさすがは現役の役者さん、丁寧過ぎるくらい丁寧に素敵な『メグ』を演じてましたよ。ハッと顔を上げるトコなんて大爆笑でした。洋ちゃんも真剣に「ジェ〜〜イ!あいしてる〜〜〜〜!」って叫んでましたし、曲合わせも勿論バッチリ☆即席の芝居でしたがファンにとっては非常に満足いくものでした。


とうとう最後の最後。メンバーが一人一人長めの挨拶をしてくれました。
音尾君は新番組の『素晴らしい世界』で色々な脚本家に本を書いてもらったり、東京の役者さんを札幌に呼んでドラマを撮影出来る日がやっと来てとても嬉しい、と。「これからもこの素敵な……」と他4人を指し示しながらしばらく固まって「…仲間達と良いものを作り上げていきたいと思います」というようなことを続けてました。きっとNACSの関係をうまいこと表す日本語が見つかんなかったんじゃないかな〜なんて、勝手に思い量ってしまいましたよ。結局は「仲間」と言い表してましたけれども多分友達とか家族とかそのへんが織り交ざった、どこの誰とも共有出来ない10年を共に過ごした「仲間」なんでしょうね。
安田さんは例の「彼はいつだって裸だった。」VTRのことにふれ、最初は恥ずかしかったけどだんだん面白くなってきたと言ってましたね。このTENで10年を振り返るという作業は非常に有意義であった、と。ただもう振り返るのはこれきりにして、ここからまた10年前に前にと進んでいきたい、と男らしく宣言してらっさりました。それにしてもいつも思うんですが、ただ名乗るだけで笑いが起こる、というのは一体どういう現象なんでしょうか。「どーも、安田顕です」爆笑。
音尾君安田さんと真面目な話が続いたので不真面目な話題を、との前置きから始まった佐藤さんのご挨拶。「ダーツフライトが売れてません…っ!!」ぎゃははは「そんなにやらんか?ダーツ。面白いよ?これをキッカケにさ、始めてみればいいじゃん!」必死に訴えるシゲっくんが物悲しくも可笑し過ぎます。でもね?言わせてもらえばシゲっくん。ダーツ本体も持たずにフライトだけ買うってのはいくらシゲお薦めとはいえ、ちょっとあり得ないですよ。仮にフライトを買ったとしてもダーツ本体だけってドコに売ってるのん?ハマるかどうかもわからない段階でダーツ専門店やダーツバーに行くのは初心者にとってなかなか敷居が高いですよ。本格的なダーツの面白さを伝えたい気持ちは勿論わかるんだけど、そこはグッと我慢して3,000円程度のちょこっと見た目がよさげな”おもちゃのダーツセット”で妥協出来なかったんでしょうか。おもちゃだけどルールは本格的な遊び方が出来るようなヤツでさぁ。って、ココに書いても全く意味がないんですけれどもね。もしそんなんだったら少なくtもアタシは買ったなぁ、と。売れ行き伸び悩む自分のグッズに対して他のグッズは軒並み売り切れ、と聞いてひとしきり落ち込んだあとに気を取り直して語り始めました。NACSは絶滅危惧種なんです、と。貴方達ファンの存在なしには生き残れない奴らなんです、と。「けど悲しいかな、離れていく人も確かに居ます。去る者は追いません!そのかわり来る者は拒みません!ですから!これからも応援していただける方は出来るだけ周りの方に僕らのことを広めていただいて、僕達がより長く生き残っていけるように、どうかよろしくお願いします!」……。なんと言いますか…実にシゲっくんらしい歯に衣着せぬ率直な物言いでございました。あまりにもキレイに言い切っちゃったもんで、んじゃっ!っと話を終えようとするシゲに、メンバーからあの話しとかないと…ホレ…と助け舟が出されます。そうですよねそうですよね?仙台TENから引っ張るだけ引っ張った「8月のサプライズ」の話をビタイチしてませんよね?最後まで残念なシゲっくん!サプライズの正体はTEAM NACS SOLO PROJECT「GHOOOOOST!!」でした。シゲ脚本の舞台はミハルとアルプスしか見たことがありませんが、アタシは結構好きですよ。必要以上に小道具に懲りすぎる気はしますが、脚本家自身が感じている役者一人一人の面白味を引き出す構成で、単純明快で楽しいお芝居でした。期待して8月を待ちますよ。
続いての大泉さんはいつも言うように「皆さんにこんなにまで愛される理由が全くわかりません」と。「こんなにまで我々を愛してくれている皆さんと、こんなにまで皆さんを愛している我々の、この稀有な関係性は傍から見ても全く理解出来ないと思います」確かにその通り。こっちだってなんとなく気恥ずかしい思いまで抱えてNACSとCUEを応援しちゃってる理由は?なんて聞かれても上手く説明できる気がしませんものね。その後の仔細は忘れてしまいましたけれども、毎度の事ですが洋ちゃんのお話で温かい気持ちになりましたよ。
もリーダーのお話も大変良かったです。グッズとして発売された10周年記念本にも書いてありましたが、TEAM NACSは2056年に解散するんですて。その年に最年少の音尾君が丁度80歳をむかえるので、そこまで頑張れたならもう解散してもいーんじゃないか、と。札幌の劇団である我々が東京に進出したり、全国公演をしたり、その度に偉業だ何だと言われているけれども、メンバーが全員80代になってもまだ元気に舞台に立っていたら、そこで初めて偉業を成し遂げたと言えるんじゃないだろうか、そのためにこの先ずっと長生き出来るように身体には十分気をつけます、うがい手洗いちゃんとします、食事にも気をつけるよう奥さんにも話しました、10周年記念ということでこの10年を振り返る機会をたくさん持たせていただきましたが、たかが10年で振り返ってる場合じゃない、こんなに楽しいイベントは10年に一度でいい、これからも10年ごとにこうやって皆さんと20周年30周年を祝えるように、NACSをずっと続けていきます!本日は!ご来場誠にありがとうございました!!…てかんじのお話だったように記憶しております。エエ話ですなぁ。帰り道、一緒に行った友達と「じゃあウチラも精々長生きしないと駄目だね」なんて話してましたよ。
笑顔で手を振り去るメンバーを名残惜しく見送る観客。拍手が鳴り止みません。と、そこへスクリーンに「おまけ」の大文字が映し出されました。「TEAM NACS ふるさと公演 HONOR〜守り続けた痛みと共に」「生予告!」おぉぉ〜〜〜!FOURのときもWARの生予告、やってましたね。アレ好きだったからとても嬉しかったです。サンデーで「最後に生予告やろうって言ったのは俺だからね?」と大泉さんが鼻を高くしてましたが、さすがですね!否が応でも期待が膨らむ上になんとなく物足りなさそうだった観客達もすんなり会場をあとに出来ましたからね。本来1時間半のイベントを2時間半もやってくれたことに感謝。当初やると思ってなかった芝居も歌もちょこっとだけど見れたし、なまら楽しかったよ!ありがとうございました。


おしまい。

*1:戸次(べっき)

*2:アタシと友人だけが呼んでるあだ名。SKGで初めて見たときパンツ出してたんで。その次客演で見たときもパンツ出してたんで。

*3:後輩の皆さんは客席の中ほどに居たので結構距離が離れてました

*4:俳優人生の中で女優としてオファーが来たのは初めてだ、と言ってました