箱の中・檻の外

檻の外 (Holly NOVELS)

檻の外 (Holly NOVELS)

あー。なんだ。たくさんの人に読んでいただきたいですね。読んで下さい。まずは箱の中 (Holly NOVELS)から、是非時系列順に読んで下さい。期間限定の購入者限定サービスをやってますので、古本になるのとか待たずに今、今すぐ買って下さい。地味で淡々としてますが、エエお話ですよ。木原テンテイらしい”書き過ぎない”文章がうまいことはまってます。

★応募者全員サービス★
『箱の中』と『檻の外』の登場人物たちの、本誌からこぼれたエピソードを、番外編小説として小冊子にしてお届けします。草間さかえ先生の描き下ろしイラストも見られます!
※番外編は小冊子のみの限定です。ノベルズの収録はありません。


◇応募締め切り:2006年7月23日(当日消印有効)
◇応募に必要なもの:「応募用紙」*1+「300円の無記名定額小為替

詳しくは『檻の外』の巻末を見てください。なんでこんな事をココに書いてんのかつうと、色んな都合で買うのを見送っている方に今すぐ買って、読んで、番外編を入手して欲しいからです。本編読んだら絶対番外編も読みたくなるから。
木原テンテイのことだからラブラブいちゃいちゃ話とかは期待出来ませんが、アタシは出来る事ならこの人らの人生を全て余すことなく読んでみたいくらいなので、どんなカタチであれその切れッ端が読めるのはとても嬉しい。その一方で、もしそれが読めなかったら物凄い腹立つと思うんですよね。だからこーゆー期間限定のサービスとかすげぇ腹立ちます。
このサービスをすることによって、古本屋への流出を防いでるんでしょうか。たしかページを切りはなしたりすると買い取ってもらえないんですもね?姑息でイヤですねぇ、そんな作戦。もしそうじゃなく単なる読者サービスとして実施するなら、応募期間が短すぎるんじゃないでしょうかね。今後一切門外不出なら、せめて半年は募集してて欲しいところです。一冊900円もする新書なんてアタシが高校生のときは簡単に買えませんでしたもの。未成年の財布に優しくないったらないですよ。
そもそも限定本ってのが優しくないですよ。そんな読ませたいエピソードがあるならこぼさずに本誌に盛り込んでいただきたかった。ショートショートの寄せ集めだっていいから、どうせ300円払うなら最初にいっぺんに払わせていただきたかったです。最近のBL本はこんなあこぎなサービスがまかり通るのが普通なんでしょうか。他の文芸誌でもこんなサービスをやってるんでしょうか。定額小為替なんて、きっと同人誌の通販したことある人間しか知らないんじゃない?
非常にバカにされている気がします。ですが、間に合わずに後で悔しい思いをする人が増えるくらいならいっそ定価で本がバンバン売れて、こんなややこしいサービスなんてやらなくたって本が当たり前に売れて重版もバンバンかかるようになってくれればいいと思います。


そしてテンテイの次回作。

恋について (Holly NOVELS)

恋について (Holly NOVELS)

その次も決まってて、タイトルは「リベット」。挿絵は「HOME (アイスノベルズ)」での幸薄げで湿ったイラストが絶妙だった藤田貴美さんなんでかなり期待しておりますよ。9月。
ホーリーノベルズさんは順調に木原音瀬単独レーベルへの道を歩んでますね。この調子でビブロッさんで単行本化出来なかったアレコレや、今は亡き小説アイスの「牛泥棒」あたりなんかもモンマリ出したらいい。

*1:『檻の外』巻末の頁を切りはなす。コピー不可。