ブロークバック・マウンテン

みてきたょ。
無口なイニスがチョー格好よくて痺れたわ〜ゴモゴモと話すかんじがまたなんともセクスィ〜。飛び付きたい。
イニスを演じたヒース・レジャーさんは、劇中で夫婦を演じた女優さんとこの共演がキッカケで去年結婚したらしいんですが、やっぱり何かしらの精神的反動みたいなもんがあったのかしらね〜なんつって。無粋な詮索ですね。


カウボーイというのはアメリカではバリバリ男らしさの象徴のような職業らしいので、それ故にこの映画が話題を呼んでいるみたいですね。じゃあもし日本でなら?と考えてみました。
関取、とかどうだ。日本を誇る男らしさの象徴、お相撲さんならきっと話題になるんじゃないでしょうか。タイトルはウマイこと文字って「背徳の破壊山」で。どうですか。駄目ですか。見たくないですか。アタシもです。


(以下ネタバレ


真面目な話、日本が舞台なら結末はこうならなかったとは思いますね。有無を言わさず自らの一方的な意見を力でねじふせる、その自信は一体何処から湧いて出てくるんでしょうか。日本でだって無言の圧力や言葉の暴力っていう一見目に見えないカタチでの一方的な意見の力はそれなりにあるでしょうから、とやかく言えないですけれどもね。国人種関係なく謂れのない差別はどこにでもあるし、それによって苦しむ人達がいなくなることはきっとないでしょう。虚しい。


あとやっぱりね、死んだらダメ。殺したらダメ。死んじゃったら終わりだもの。永遠の愛だろうとなんだろうと死んだらそんなの関係ない。この映画の結末に納得いかないというよりかは、殺しイクナイ!そう思いましたよ。切なくて腹が立ちました。
殺したいほどの憎しみや衝動なんて誰を何人殺したって100%解消されるわけないじゃないですか。どうか無駄なことは止して下さいよ、と思います。


最後に、これは映画の内容とは全く関係のない話だけど、パンフに載っていた米塚真治さんの文章が酷過ぎた。
原作小説を翻訳した方らしいといえばらしい重箱の隅をつつくような事をくどくどと並べ立てているのにもうんざりしたんですが、それはまぁ性分として受け止めるとしても、文中に当たり前のように「受け」「攻め」という単語が飛び出してたのには正直呆れてしまいました。
アタシの認識が遅れているだけなのかもしれませんが、ああいうのは所謂ひとつの狭いコミュニュティの中でのみ通用する言語だったんじゃないんですか。「誘い受け」はいつから公用語になったんでしょうか。居た堪れません。一部の人間の間でしか通用しない単語を平気で有料の公式パンフレット上で書き述べるのは、職業作家さんとしてどうかと思いましたよ。
萎えるわ〜