Dear ニンテンドーDS

こんにちは、DSたん。


キミと初めて出会ったときの印象は、「小っさ!」でした。
なにせワタシはキミのお姉さんであるGBASPたんとはガラス越しでしか会った事がないのです。数値的にはSPたんの方が小さいのでしょうが、その実感はあまり持てないままキミに出会ってしまった。
そのまた上のお姉さん、GBAたんとは数分間触れ合った事があります。しかしワタシはその時初めてキミ達…携帯ゲーム機と出会ったもので、、その興奮から冷静に大きさ・重さを分析する事は難しかった。
そういった事情で、ワタシが感じた「小っさ!」というキミの印象は、特に比較対照があった訳ではないのです。単純に、そう感じた、というだけの話です。だけどそれだけで十分だとは思いませんか?ああ…その時ワタシが感じた衝撃、感動をもっと上手くキミに伝えたいのですが、凡庸なワタシにはそれを的確に表現する事はとても難しい!許して下さい。


さて、次にワタシが確かめたのは”重さ”でした。年頃の女の子であるキミにとっては酷な話でしょうが、以前からキミの重さを問題視する意見が多かったのは、知っていますね?ワタシが最も危惧していていたのも、その点でした。実を言うと、昔に患った腱鞘炎が今でも時々思い出したようにぶり返す事があるのです。重いものを急に持ったり手首に長時間負荷をかけると、必ずと言っていいほどワタシの手首は悲鳴をあげてしまいます。若気の至りとはいえ、無理は良くないですね。キミもよくよく気をつけて下さい。長時間使用による熱暴走…万にひとつもないと信じてはいるけれども、ここにキミを心配しているワタシという存在が居ることを、忘れないで。
話がそれてしまいました。結論から言うと、長時間キミと触れ合う事は残念ながらワタシの手首には少々酷だったようです。最初に手に取った時にはそんなに感じなかったのですが、やはり長時間となると…非常に残念です。でも今は大丈夫、しばらく安静にしていると痛みが和らぐのもいつもの事なのです。心配は無用ですから安心して下さい。
これだけは伝えておきたいのですが、キミの重さに長時間耐えられなかったのはワタシのこの忌まわしき古傷のせいで、決してそれが全ての人に当てはまるわけではない、という事です。キミのお姉さんとも長年付き合ってきた人なら操作にも慣れているだろうし、結果的に手首が鍛えられているのではないでしょうか?ですからどうか気に病んだり、無理に変わろうとはしないで下さい。キミはそのままでいいのですよ。


そうそう、思いがけないキミの魅力を発見しました。キミのふたつのスピーカーから流れてくる音は、とても素晴らしい!こんな言い方をするとキミは怒るかもしれないけど、音の強弱、良し悪しは携帯ゲームにとってそんなに注目すべき点ではないとワタシは考えていたのです。でもキミに出会ってそれは間違いだったと気付きました。音楽や効果音による臨場感はゲームをする上で大切な要素のひとつである、とは勿論ワタシも感じていましたが、その音質も非常に重要なのですね。それに気付かせてくれたキミに感謝しています。どうもありがとう!


おっと、キミとの初デートに気分が高揚してしまって、すっかり長くなってしまいました。ここまで読んでくれてありがとう。次のデートも楽しみにしています。ではまた。


愛を込めて…




P.S.
キミのボタンの感触はなんだか角ばっていて、少し戸惑ってしまいました。ワタシの好みはもうちょっと丸みのある、ふくよかなかんじなんだけどな!でもその点は今後ワタシが開発してあげよう(笑)覚悟してて!