インド人のカレーが温泉で

北海道ではかなり有名な話だけど、とある温泉施設で本物のインド人が作る本場風カレーが堪能出来るのです。更にそれがまた美味いらしいと評判もなかなかのもので、常から気になっておりまして。遂に行って参りました「豊平峡温泉」さん。気まぐれに調べてみたらば公式家頁 http://www.hoheikyo.co.jp/ までありやんの。驚き〜!


チキンカレー、キーマカレーなどにナンが付いて、1,000円以下で楽しめるんですのよ奥様!お徳、お徳。しかも噂に違わず美味いんです。ココはベタに「インド人もびっくり★」とかゆっておくべきだろうか。いまどき珍しい程に”いなたい”雰囲気の温泉食堂にてインド人シェフが3人、忙しそうに働いてらっさりました。


あの温泉場の、よく言えば味わい深い悪く言えば異様な雰囲気は、他ではなかなか味わえないのではないだろうか。ロビーとは名ばかりの狭い玄関には年代モノのソファが据えられてあり、安っぽいプリントベニヤの壁には無造作に手書きのポスターが貼られ、ふがふがと板が撓む階段を上がると申し訳程度に設けられている個室が3部屋。やたらと無駄な段差が多い通路を挟むように長机と煤けた座布団が並ぶ、おそらく休憩所と思わしき雑多な空間を通り過ぎ、なだらかな階段を登っていくと手前に「男湯」奥には「女湯」の暖簾が。(共に内風呂と露天風呂があるらしく、それぞれ日替わりで楽しめるらしい)風呂場に入ると無駄に広い割りに洗い場が少なく素っ裸で順番待ちを強いられる。ようやく空きを出るがありえない方向に噴射される弱々しい水力のシャワーに苦しめられ「なんだこれは」とようやくそこで呟いてみた。


とは言え、そんなトホホな状況はどうでもよくなるくらいに露天風呂が非常に気持ちがヨロシイ。内風呂の倍はある広い広いスペースで温めのお湯に浸かり、心底極楽気分を味わった。晴天の昼下がりという時間帯に入浴したこともあり、周りを囲む緑や抜ける青空を堪能しつつ気付けば2時間も身体をふやかしてしまった。普通の露天風呂ならすぐにのぼせるか寒さに震えるかしそうなんだが、温めのお湯と温泉効果で全く平気だった。なんならまだまだ浸かってられたなぁ。


非常に非常に、良い温泉でしたのよ♪小奇麗でセンスも良く手入れのいき届いたトコでは味わえない開放感を感じ、上機嫌のあまり帰りはメイクもせずに帰路についたのでした。公共の気分を害すとかは全く持って知ったこっちゃございません。