はれ

猫と暮らせるような立派な大人になりたい。
短気で単細胞で怠惰な今の自分には、小さき命を我が物と思わずにただ寄り添い、献身し、お世話させていただくなんて、とてもとても。「猫は人間のことを暖かい棒としか思ってない」という域まで達してこそのお世話係だと思う。「猫にかまけて」を読みながら、そんな思いを改めてつよく感じた。命を預かるのは容易でない。己の身さえまともに面倒みきれていないようなアタシには、まだまだ無理だな。

猫にかまけて

猫にかまけて

それにしてもはじめて町田康さんの書く文章を読んでみたけど、クセがあるのにグイグイ読まさる不思議な文章ですね。リズムがあって、おもしろい。オーケンの書く文章もそうだけど、歌唄い且つ詩人の書く文章というのは、自然とからだに浸み込むように出来ているのかもしれません。
そもそもアタシは町田ヤスシさんだとばっかり思っていました。コウさんなのね。申し訳ついでに他の本も読んでみます。